子どもたちが、楽しそうにシャボン玉遊びをしていました。
たくさんのシャボン玉と少し大きなシャボン玉ができました。
楽しそうに、何回もシャボン玉を作る子どもたちを見ながら、私は、「シャボン玉」の歌を思い出しました。
「しゃぼん玉」
野口雨情作詞・中山晋平作曲
しゃぼん玉とんだ
屋根までとんだ
屋根までとんで
こわれて消えたしゃぼん玉きえた
飛ばずに消えた
うまれてすぐに
こわれて消えた風風(かぜかぜ)吹くな
しゃぼん玉とばそ
この曲の作詞者である野口雨情の初めての長女みどりは、生後7日目で亡くなっています。
この時代は、衛生面でも栄養面でもいまよりずっと悪く、産まれてすぐに命が絶えてしまうことはさほど珍しいことではありませんでした。
ある日、野口雨情は、シャボン玉遊びをしている子供たちと遭遇し、亡くなった長女が無事に大きくなったら同じくらいの年頃だろうなと思いながら1番の歌詞を書いたそうです。
生まれてすぐに 壊れて消えた
この時代は、産まれてきた子供が三歳を迎えるのも大変な貧困時代。医療も乏しく、流行病があればたくさんの子供が亡くなっていました。
この曲は、浮かばれない魂が成仏できるようにという気持ちを込めた歌だという説もあります。
産まれてすぐに亡くなってしまうような悪い風は吹かないでほしい。子供達よ、大きく成長していっておくれ。そんな願いが込められた歌なのでしょう。
私は、このように記憶していたのですが、諸説あるようです。
いずれにしても、子どもたちが元気で、幸せに育ってほしいと願う今日この頃の私です。