本日西院教室のスタッフで、感染症予防の事業所内研修を行いました。
まずは、
「感染症成立3要因」①病原体 ②感染経路 ③宿主
「感染症予防の3原則」①病原体の排除 ②感染経路の遮断 ③宿主の抵抗力の向上
を紹介しながら、感染症とはどのようなものかについてのお話から始まりました。
感染症は、3要因のうちひとつでも取り除くことが出来れば感染を防ぐことが出来ます。
そして、感染経路の遮断が感染拡大防止のための重要な対策となります。
そんな対策の基本的な考え方となるのが、「標準予防策(スタンダード・プリコーション)」です。
教室で実践するべきものとしては、
・嘔吐物の処理を行うときには手袋、マスク、エプロンを着用
・鼻血の対応を行う際に手袋を着用する。また血のついたティッシュなどはゴミ箱に直接捨てず、他の人が触れることの無いよう別のゴミ袋を用意し、封をして捨てる。
・虫刺され部位に薬を塗る時には、手袋をして塗るか、綿棒を使用する。
などがあります。
また、「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」「経口感染」の4つの感染経路の特徴を紹介し、
それぞれどのような状況で感染のリスクがあるか、
どんな感染症がそれらに当てはまるのかについても理解を深めました。
そして、湿度も温度も高くなるこの時期に特に気を付けたいのが「食中毒」です。
今回は、「細菌性食中毒」「ウイルス性食中毒」をとりあげ、
それぞれの特徴、また、予防方法についても確認しました。
クッキング時には、85℃以上で90秒間の加熱を意識することで、病原体を「やっつける」ことができます。
しかし、加熱しても死滅しない菌もあるため、
手洗いの徹底により、そもそも病原体を「つけない」。
また、作った料理はすぐ食べ、食べきれないものは早めに冷蔵庫へ保存するなど、
病原体を「ふやさない」ことが重要であることを確認しました。
また、京都府は「食中毒注意報」というものを出していますので、
「食中毒注意報」が発令されているときにはクッキングを避けることも1つの予防になります。
食中毒が流行る時期を過ごす中で、感染を広げないことも重要です。
今回は「嘔吐物の処理」について正しい処理方法を確認しました。
教室に事前に準備しておく嘔吐物処理セットを紹介した後、
水に片栗粉を溶かして作った嘔吐物のモデルを使って、「嘔吐物の処理」の実演を行いました。
(↑嘔吐物処理の実演を担当した私へ 嘔吐物処理時には時計をはずして行ってください)
嘔吐物の処理については、
・外側から内側にふき取り、汚染を広げないこと
がポイントになります。
実演をしたことで、スタッフさんから
「実際に起こった時にそれだけの時間をかけることが出来ない難しさもある」
「靴底も消毒することがなるほどだった」
と様々な声を聴くことも出来ました。
最後は、感染症を予防するにあたって教室で行うことについて確認しました。
・掃除チェック表の使用
・掃除の際には手が触れるものには消毒を行う
・手洗いのタイミング
・タオルや帽子などの物の共有をしない
・教室内は湿度40%~60%、温度22℃~26℃を維持すること
を徹底できればと思います。