「たくさん、食べるんだね。そんなにおいしいの、ポップコーン?」
と、声をかけると、「うん!」と満面の笑みを浮かべて、答えてくれた中学生の女の子。
10月24日日曜日。放課後等デイサービス「エール西院教室」で、開所記念「波照間黒糖ポップコーン」作りをした時のことです。
母親と一緒に来た中学生の女の子。初めての場所ということもあってか、少し戸惑い気味の表情を浮かべていたのですが、スタッフ・母親と一緒に作り始めると、みるみるうちに表情に笑顔が見られるようになってきました。
「波照間黒糖を36g量ってね。」「次は、無塩バター32gだよ。」
緊張しながら慎重に量っているのが、横にいてもわかります。
「レンジ700wで1分10秒。」「とりだしたら、バターと黒糖がポップコーン全体にいきわたるようによく混ぜてね。」などと声をかけながら、冷蔵庫で冷やしたポップコーンができあがりました。
試食する女の子の笑顔を見ながら、こちらも、とても幸せな気持ちになりました。「食は文化」とは、よく言ったものです。
私は、小学校特別支援学級担任の時に、よくクッキングをしました。特別支援学級は、教育課程の一環としてクッキングの領域があることと、その教育的な効果があると考えていたからです。
クッキングをすると、自然に笑顔になり、それらのことを作文に書いてもらうなどもしていました。
24日は、さらに短時間で、最初は下を向いていた中学生の女の子が、素敵な笑顔になるという体験を見させてもらいました。
「いろいろあるけど、今日はちょっと楽しかったなあ」という思いを抱いてくれたのではないかと思います。
私にとって、すてきな1日でした。