「エール向日町教室」に来る途中にたくさんのハルジオンとヒメジョオンの花が咲いています。元々観賞用の花なので、花を摘んでは時々教室に飾っています。
ハルジオン(春紫苑)は大正時代に入ってきました。 種子で増えるヒメジョオンに対して、ハルジオンは多年草で根茎でも増えることから、抜き取りだけでは根絶は困難な外来植物です。 当初、観賞用に移入されたものが、今では害草扱いと立場が大きく変わってしまいました。
ヒメジョオン(姫女苑)は、ハルジオンよりも前の明治時代(明治維新前という説もあります)に入って来ました。 和名を姫紫苑(ヒメシオン)にしたかったけれど、すでにその名前の植物があり、「紫」を「女」にして姫女苑(ヒメジョオン)になったとか。
ハルジオンと ヒメジョオンは、ともに北アメリカ原産の帰化植物です。両者は外見も類似していますが、下記の通り、判別はそれほど難しくありません。
「違いがわかったからどう・・・」という訳ではないのですが、ぱっと見ただけではそんなに違いがあるように思わない花でも、実は違いがあることに気が付きました。これって、お子さんがやっている「調べ学習」や夏休みの自由研究に使えるかもしれません?
私は、子どもの学習意欲を高める秘訣は「なぜ?と問う心」だと考えています。
それでは、その違いを見てみましょう。
その1 葉の付き方が違う
左がハルジオン、右がヒメジョオンです。
ハルジオン(左)は、葉が茎を抱く様に付きます。
ヒメジョオン(右)は、まっすぐ、ちょこんと付きます。
その2 茎を折ってみるとわかります
左がハルジオン、右がヒメジョオンです。
ハルジオン(左)は、中が空洞になっています。
その3 花びらを比べましょう
左側がハルジオン、右側がヒメジョオンです。
花びらの様なところを植物の専門用語で舌状花冠と言いますが、ハルジオン(左)の方は、細くて数が多く、ヒメジョオン(右)の方は、太くて数が少ないです。
舌状花の付き方で、ハルジオン(左)はやや下向きで、ヒメジョオン(右)はやや上向きです。
あなたも、ハルジオンとヒメジョオン 2つの花を見つけてみませんか?