6月12日に第3回「子育ておしゃべりカフェ」を開催しました。
今回は講師に、いけぶちクリニック院長の池淵嘉一郎さん、いけぶちクリニック言語聴覚士の池淵寿美さん、セルフヘルプグループすたっと京都の橋本雄太さん、京都言語障害研究会代表の脇豊明さんをお招きし、「吃音と支援 医療&福祉&教育&当事者」について参加者の皆様と考えました。
第一部の講演会では、吃音を氷山で例えたお話がありました。
「スムーズに話すことが出来ない」というのは、氷山の一角にすぎません。水面下の見えない部分には、「不安の大きさ」「言葉と身体機能が未成熟」「気持ちと感情が成熟していない」「周囲の理解不足」など多くの問題が隠れています。
吃音とともに生き生きくらすことの実現には、この見えない部分への支援がとても大切になります。
しかし、今の社会では吃音がある人への支援体制が十分とはいえません。
第2部の質疑応答では、参加者様から日頃感じる困り感に講師の方からのお声を求めた質問を沢山いただきました。多くの当事者と出会い、経験をもった講師の方だからこその、いろいろな選択肢を挙げながらのお応え、自らの経験をお話されながらのお応えは、当事者の想いに深く寄り添ったものでした。
吃音は決して当事者だけの問題ではありません。
吃音のある人が、非吃音の社会に馴染むことが求められているのではなく、吃音のある人を取り巻く非吃音の社会が、変わらなければなりません。
最後にもう一つ、講師の方からのお言葉をご紹介させていただきます。
「支援者は全ての人です」
これからも皆様と一緒に考え、一歩一歩確実に実現させていければと思います。
講師の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。