読書感想文の取組みから
「おじいちゃんのごくらくごくらく」
西本鶏介 作・長谷川義史 絵 鈴木出版
「おじいちゃんのごくらくごくらく」を読んで
二年 まゆ
「ごくらく ごくらく。」
わたしは、この本を読んで、「ごくらくごくらく」の言ばがすきになりました。
「ごくらくごくらく。」と言ったら、しあわせな気もちになって、こころの中があたたかくなるからです。今ど、おふろに入って、「ごくらくごくらく。」と言ってみたいです。
おじいちゃんは、むかしだいくさんで、ゆうたくんのおもちゃも木でつくったんですね。
(ゆうたくんは、おじいちゃんに、せかいに一つしかないおもちゃをつくってもらってうらやましいなあ)と、思いました。
ゆうたくんは、ようち園に出かける時もかえる時も、おじいちゃんがバスのところまでおむかえにきてもらったんですね。おとうさんがいても、おかあさんがいても、おふろはおじいちゃんと入っているんですね。
(ゆうたくんは、おじいちゃんが大すきなんだなあ)と、思いました。
わたしのおじいちゃんは、体が大きくて、大きな車やバイクをうんてんしています。ごはんの時は、いつもしょうちゅうをのみながら、おもしろい話をしてくれます。おじいちゃんといると楽しいです。わたしは、おじいちゃんが大すきです。ゆうたくんも、おじいちゃんが大すきですよね。
ゆうたくんとおじいちゃんがおふろに入っていた時、ゆうたくんとおじいちゃんがおんせんに行く話になり、ゆうたくんは「そんならおさるさんもおふろに入りにくるの」って、言いましたよね。その時、おじいちゃんは「もしかしたらな・・・」って言いました。(わたしは、本当にやさしいおじいちゃんだな)と思いました。
それなのに、ゆうたくんの大すきなおじいちゃんはほとけさまの国へ行ってしまって、かわいそうでした。
わたしは、(天国で、おじいちゃんが、「ごくらくごくらく」と言いながらしあわせにくらしていたらいいなあ)と思いました。
「ストーリー」 その1
僕の家はお父さんとお母さんとおじいちゃんの四人家族。
お父さんもお母さんもお勤めをしているので僕はいつもおじいちゃんと一緒。
園の送り迎えも、お風呂に入るのも寝るのも一緒。
おじいちゃんはお風呂に入るといつも「ごくらくごくらく」と言います。
僕もまねして「ごくらくごくらく」と言ったら心の中まで温かくなりました。
今度の休みに二人で温泉に行こう、とおじいちゃんが言いました。
僕は行く!行く!と飛び上がって言いました。
「おじいちゃんのごくらくごくらく」を読んで
二年 かほ
「おじいちゃんのごくらくごくらく」
いいお話でした。わたしは、さいご、半なきしてしまいました。
ゆうたくんはおじいちゃんが大すきだったのに、きゅうにおじいちゃんのこしがいたくなっちゃって、入いんすることになったんですね。おじいちゃんは、
「元気になってすぐもどってくる。」
って言ってたのに、ほとけさまのせかいに行ってしまったんですね。
わたしは、さいご、おじいちゃんがほとけさまのせかいに行っちゃった時に、なみだが出てしまいました。
はじめは、こんなにせつない話だとは思っていませんでした。
おじいちゃんがなくなるとは思ってなかったのに、なくなってしまったところで、ないてしまいました。
わたしのおじいちゃんのことをすこし書きます。
わたしは、おじいちゃんのことを「しんじい」とよんでいます。
しんじいは、ちょっと頭がうすくて、さんぱつの時は、先っちょだけ切っています。
しんじいは、ちょっと前に、足のほねをおって入いんしていました。でも、いまはたいいんして元気にしています。おこづかいをくれたり、夕ごはんにつれて行ってくれたりする、とってもとってもやさしいやさしいおじいちゃんです。
「おじいちゃんのごくらくごく」のさいごのばめん。
おかあさんがゆうたくんをだきしめて、
「もうなくのはおよし。おじいちゃんはほとけさまのくにでも『ごくらくごくらく』といってくらしているよ。」と言いました。
わたしは、かなしくなりました。
(ほとけさまのせかいに行ったおじいちゃんは、ゆうたくんのことを天国で見守っているんだなあ)
と思いました。
とってもとってもせつなくなった「おじいちゃんのごくらくごく」
のお話でした。
「ストーリー」 その2
でも温泉は中止になりました。
おじいちゃんの腰が急に痛くなったからです。
入院の前の日、温泉のお湯になる粉を入れ、・・:おじいちゃんとお父さんと三人でお風呂に入りました。入院する日、元気になってすぐ戻ってくる、と言っておじいちゃんは僕の手をしっかりにぎってくれました。
でもおじいちゃんは仏様の国にいってしまいました。
僕はお風呂に入るとおじいちゃんのまねをして「ごくらくごくらく」と言います。
すると、おじいちゃんの優しい顔が浮かんできて、ちょっと悲しいけどとても幸せな気持ちになれます。
「読書感想文コンクール」というのがあります。私は、国語の教科書で文学作品を学習した時は、場面ごとに感想を書き、最期にまとめの感想文を書いてもらうことはしていましたが、「読書感想文コンクール」のために、感想文をかいてもらうことはしませんでした。しかし、この時、図書担当をしていた同僚に懇願され、子ども達に書いてもらいました。
「文学作品に寄り添う子どもの気持ちに心寄せたい」と、改めて思う今日この頃の私です。