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(教室の窓から)新型コロナウイルス感染症による生活の急変~その1

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による生活の急変
ー子どもたちにどんなことが進行しているのかー その1

(1)子どもの感染者
コロナの年代別の感染者では、子どもの感染者が少なく、罹っても軽症で済むことが多い。2021年、感染力が強い変異株が拡大し、子どもの感染も増えている。子どもが重症化しにくいことは変わっていないが、今後も注視していく必要がある。

日本の学校では、子ども、教職員が感染防止に取り組み、学校内感染を抑えてきた。
文科省の発表によれば、2020年6月1日~2021年1月31日の期間、児童の感染者は4164人、そのうち有症状者1432人(34%)。家庭内感染が3279人(79%)、学校内感染が174人(4%)、家庭・学校以外が281人(7%)、感染経路不明が420人(10%)。子どもの死亡は0人であった。

小学校の教職員の感染者は605人、そのうち有症状者460人(76%)。家庭内感染が163人(27%)、学校内感染が55人(9%)、家庭・学校以外が63人(10%)、感染経路不明が323人(53%)であった。(文科省2月26日発表)


(2)生活が急変した子どもたち

 2021年に入り、文科省は、幼、小、中、高などに対し、「子供の健やかな学びの保障や心身への影響の観点から」、「一律に臨時休業を求めるのではなく、地域の感染状況に応じた感染防止策の徹底を要請する」としている。

休校中の子ども、休校明けの子ども
多くの子が突然学校に行けなくなった。2020年度、新学期も学校に行けない子どもたちがたくさんいた。学校に行けない期間、学校再開後の子どもたちはどうだったのか。

日本体育大学体育研究所、子どものからだと心・連絡会議の「子どものからだと心に関する緊急調査」(小学1年生から中学3年生までの子どもとその保護者2423組)の自由記述によれば、休校中に困っていることでは「宿題」「ケンカ」「運動不足」(子ども)、「宿題」「勉強」「運動不足」(保護者)が頻出し、休校明けに困っていることでは「遊べる」「マスク」「感染者」(子ども)、「学校」「宿題」「疲れやすい」(保護者)が頻出していた。

調査結果と分析より、からだの状態で「お腹がいたい、頭がいたい、胃がいたい、吐き気、からだがつかれる、頭がぼんやりする、めまいがする」という項目で、休校中よりも休校明けに「高い訴え率」が示されている。「目が疲れる」が、休校中24.8%、休校明け23.1%となっている。
「休校による影響か定かではないものの、ネット依存傾向者が1年前の調査と比べて、男子で20%前後、女子で10%前後も急増しました。」という指摘もされている。
また「休校明けは日中の眠気感、からだの不調の訴えが増加する様子もみられました。」とある。
心の状態では、「いらいらする、なんとなくムカつく、怒りっぽい、集中できない、やる気がでない、頑張るのがむずかしい、泣きたい気分だ、落ち込んでいる」という項目で、休校明けよりも休校中に「高い訴え率」が示されている。

出典 
文部科学省|学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について
桐明小学校HP|日本の子どもを考えて、目の前の子を理解したい [Ⅱ-259]

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