「教室の窓から」宮田 稔
(どんな宿題がいいのでしょうか?どんなふうに宿題をするのがいいのでしょうか?)
- ひらがな・漢字の宿題は、何回も書くよりも心をこめて一文字書く
何回も同じ字を書けばいいものではありません。それよりは、ゆっくり丁寧に書くことが大切です。何回も同じ文字を書くだけの宿題は苦痛です。
お子さんが宿題を嫌がるのも、私にはよくわかります。例えば、「進」という漢字を10回書かなければならない宿題で、最初に「しんにょう」だけ書いて、次に「ふるとり隹」を書く子どもがいました。これは、まさしく「作業」でしかなく、いやな気持が増すだけで、漢字を覚える気持ちや喜びにはつながりません。また、漢字ドリルで「先生は美しい。」と書いて、残りのマスに「先生・美」とノートのマスが埋まるまで書かせるのを、よく目にします。これも、いかがなものかと思います。「美しい」という漢字は、実は「美い」といように、送り仮名をよく間違えるのです。にもかかわらず、「美」だけ書かせる宿題がほとんどです。(これへの子ども達の不満が一番多いです。)
私は、若い先生に「一文だけ丁寧に書いてもらってokでいいのではないですか?下に書きたかったら書いたらいいけど、みんな同じでなくてもこのページの宿題はやったということで、いいんじゃないですか?」と、何人もの先生に言ってきました。ここは、その子に応じた宿題にしてほしいと、保護者の方がお願いしてほしいと思います。
- 計算問題
計算の習熟に向けて、一定の問題数を解くことは必要だと思います。しかし、これも、お子さんによって、受け止め方が違います。私は、小学校で「総合支援員」という仕事をしていた時に、発達凸凹のお子さんの計算問題20題を10題にしてもらうように、担任の先生にお願いしたことがありました。幸い、その先生は、私のアドバイスを聞いてくださり、半分にしてくださいました。
すると、その子は、すらすらと問題を解き、あっという間に問題を解き終えました。もともと計算する力があり、問題の解き方はわかっているという確信はあったのですが、たくさん問題を解くのが嫌だったようです。
私は、計算のやり方を理解しているのであれば、このように問題数を減らしてもらうなどのこともできると思います。
「できた」という喜びが、その子の自信になり、「自己肯定感を高める」と思います。
(以下、「その5」へ続きます)
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