(注:小宮山繁先生のホームページ「かばのしっぽ」から先生の了解を得て、掲載しました。)
(1)清音濁音シャレあそび
日本語の中には、「〝」「゜」をつけるだけで全然言葉の意味が変わって違うものがあります。この特徴を使って、昔から遊んできました。(1)清音濁音シャレあそびは、その違いを一文の中に入れて楽しむ遊びです。
・私がやらなきゃだれがやる!わたしがやらなきゃだれかやる。
・敵の出来がよい
・グチを言う口どの口・皿が割れることはざらにある
・タンスがダンス
・勝負に負ける人 へそ曲げる
・危機をのがれた木々
・正気じゃない定規
・ホールにボールがまよいこむ
・おかずが罪犯す
・エコでリサイクル、エゴでポイ捨て
・変なペン
・ボラのホラ
・バカ者の墓(・お馬鹿なお墓)
・キリギリスもギリギリっす
・四国は地獄
・蜂には刺され、バチではたたかれ・・・
(2)すむと濁るで大違い
(2)は清音でできた言葉と濁音・半濁音をつけてできた言葉の違いを強調して楽しむ遊びです。やっぱり(2)の方が高度でおもしろいと思いますが、(1)の単純明快さも捨てがたい味があります。
・箸を投げ捨て、恥はかき捨て
・福に徳あり、ふぐに毒あり
・柿は茶色でカギは銀色
・苔は木につき焦げは鍋につく
・口に問なし、愚痴に限りなし
・競技にルールあり、凶器に恐怖あり
・カラスは動物 ガラスは割れ物
・ヘアはかみの毛 ベアはくま
・けいとは糸で ゲートは門
・バラにはとげあり、はらには肉あり
・ハスにははちおり バスには人おり
・俳句にわびあり、バイクにさびあり
・感興に限りなし、環境に限りあり
・エコはみんなのために、エゴは自分のために